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『ペイ・フォワード 可能の王国』映画のあらすじと感想

2000年 ハーレイ・ジョエル・オスメント主演。誰かに善意を渡す、という物語の主題がコロナ禍でまた話題になったもよう。善意の輪が広がれば、疫病にも打ち勝てるはずですが・・

あらすじ

社会科のシモネット先生(ケビン・スペイシー)が中学生たちに課題を与える。「もしきみたちが世界を変えたいと思ったら、何をするか?」。

母親のアル中を気に病み、近所にたむろするホームレスを気遣うトレバー(ハーレイ・ジョエル・オスメント)は、そんな、自分の周りの決して幸せとは言えない人々に思いを馳せ、ある考えを思いつく。

それは、受けた好意を他人に贈る“ペイ・フォワード”という行動だった。映画.com

感想

ハーレイ・ジョエル・オスメントは本当に名子役でした。あの悲しげな瞳で何かを訴えられると、大人は心を締め付けられそうです。

さてこの、Pay It Forward。聖書の教えがベースにある考え方でもあるようですが、
いまのこの時代、他人を思いやることの大切さがテーマのこの作品、もう一度世界中で見直してほしいと思います。

原作がどうなのかわかりませんが、先生の恋愛に焦点が置かれすぎているのがちょっとバランスが悪いなと感じるけれど、

それでもこのようなテーマで作られたこの作品、今後も普遍的に語り継がれてほしいと思う作品の一つです。

1人の人が3人の人に善意の奉仕をする。その3人の人はそれぞれ3人の人に善意の奉仕をする。

この繰り返しで善意の輪は天文学的数字に広がっていくはず・・。

こんなこと誰が考えたのでしょう。ほんとうにそんなことがあればどんなにいいでしょう。

家庭内暴力、薬物など様々な問題もはらんで展開するこの作品。ラストが少し安易なところが残念ですので、もうすこしPay It Forwardにテーマをしぼってほしかったと思います。