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SF

『囚われた国家』映画のあらすじと感想/エイリアンに支配された地球

2019年 展開がとても速いドラマ。好き嫌いがわかれるところでしょう。

あらすじ

地球外生命体(エイリアン)に侵略された2027年の地球。

「統治者」と呼ばれるエイリアンの管理下に置かれ、支配されたアメリカでは、全市民の身体にGPSが埋め込まれて死ぬまで監視され、ルールを破った者は地球外に追放されるなど、過酷な監視社会が到来していた。

貧富の差が拡大して街が荒廃するなか、自由を取り戻すためひそかに結成されたレジスタンスグループが、市内スタジアムで開催される「統治者」の団結集会への爆弾テロを計画するが……。映画.com

感想

地球外からの侵略者に統治されている地球で、抵抗できないまま服従して暮らす人々の陰でなんとか事態を打開しようとするレジスタンス・・。

こういう映画では、観る人はほぼレジンスタンス側に立って見守る心情になることでしょう。やられてもやられても、がんばれ!と。

現実世界で起きている戦争を連想させ、どうしても過剰に感情移入してしまうのは否めません。

人間の命をもう少し大切に扱えないものか、という気持ちになってしまいます。

ところで、本作でレジスタンスを取り締まる警察の役で重厚な演技を見せているジョン・グッドマン。これまでいろいろな作品で名脇役として活躍していましたが、本作での役柄はまさに彼にしかできないような重要な役でした。

SFが奇想天外だけで終わらないためには、このように優れた演技者が必要です。またジョン・グッドマンの風貌は、この人は優しい人に違いない、と思わせるものがあり、そのことが映画に深みを持たせ、私たちがよりストーリーを楽しめる効果となるのです。