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聲の形/映画のあらすじ&感想/すべての人に見てほしい

2017年。京都アニメーション。山田尚子監督。「君の名は」よりもいい、と24歳の息子はつぶやきました。悩みを自分で拭い去り生きよう、この映画の石田くんのように。
映画『聲の形』Blu-ray 通常版

家と学校の生き返りという狭い世界で、仲間同士の感情の行き違いは自分自身の生死も左右するほど大きい出来事なのです。

この繊細な世界観を、ちゃんと寄り添って描いている。この名作を、すべての年代の人に見てほしいと思います。

あらすじ

ガキ大将の小学生・石田将也、転校生で聴覚障害者の西宮硝子に興味を抱き、退屈しのぎにいじめるようになった。いじめはだんだんとエスカレートしていき、とうとう硝子にけがをさせてしまう。




そのことがきっかけで石田は周囲から無視されるようになり孤立した。それから5年、周りの生徒の顔がすべて顔ではない石のような物に見えたまま、石田は高校生となった。

あるとき石田はアルバイトで貯めた大金を持って、別の高校に通う硝子の元を訪れた。石田にはある決意があった・・。

感想

石田くんと永束くん以外、少女漫画みたいな顔の人ばかりです。体の動きや制服の着こなしも、ああいかにも高校生だ、と思わせるものです。

しかし話の内容は実に重い。こんなに重いことがおそらく実際にも起こっているかと思うと、今の子たちは本当にたいへんだなあ、と思うのみです。

映画では、最後に石田くんは、呪縛から解放されるようにまわりの音や人々の表情が急に見えるようになります。その瞬間の表現がとても効果的で詩的で、思わず感動で涙が出ました。

これを見た、同じように重い何かを抱えている人たちが、自分でそれを拭い去り、解放され、新しい明日を生きる力を得てほしいと思います。


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