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スタンド・バイ・ミー/映画のあらすじ&感想/映画史にさんぜんと輝く青春映画

1986年 アメリカ映画。ロブ・ライナー監督。これを見ずして映画の歴史は語れません。
スタンド・バイ・ミー (字幕版)

原作はスティーブン・キングの短編集に収められた、「The Body(死体)」という作品。それをこの題名にしたセンスは卓越としか言いようがありません。

アカデミー脚色賞、ゴールデングローブ賞作品賞受賞。「ウェンザナイ~」で始まるあの歌がすぐに頭の中に流れてきます。

同時にあの線路をあるく少年たちが、いまでも目の奥にふっと浮かんできます。

あらすじ

作家のゴードンは弁護士のクリスが刺殺された事件を新聞で知る。クリスとは少年時代の仲間だった。

12歳のある日、30km先の森の中で野ざらしになっている死体があるということを聞き、仲間と4人で見に行くことにする。

しかし街の不良グループのリーダーもそれを聞きつけ、死体のある場所へ向かう。沼を抜け、「死体を先に見つけるんだ、僕たちのものだ!」と4人はなんとしてでも不良たちより早く死体を見つけたかった。

吸血ヒルにかまれたり、危険な線路を歩いてようやく死体を見つけるが、不良グループたちもクリスたちに追いついた。リーダーのエースは、クリスにナイフをつきつけるのだった・・。

感想

不良グループのリーダーのエースは「24」のキーファー・サザーランドが演じています。

そしてクリスはあのリヴァー・ファニックス。この映画で大スターになりますが、23歳の若さで薬物中毒で亡くなりました。
そのことも、この映画を伝説にしている要素の一つと言えるでしょう。

「映画」の凄いところは、現実世界では俳優さんも見ていた観客も、時の流れで変わって行ってしまうのに、映像の中のシーンは、あたりまえだけど何も変わらずそこにあるということです。

あたりまえなんですけど、映画を見れば、すぐにあの頃に戻れる、映画の中では今も少年たちが線路を歩いている・・

それはある種の心の支えのように、私は思えます。