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バックドラフト/映画のあらすじ&感想/名作は名曲とともに

1991年 ロン・ハワード監督 あの名曲が頭の中に流れてきます。当時としては最先端の視覚効果で度肝を抜きました。ユニバーサル・スタジオのアトラクションでも有名。曲も「料理の鉄人」ですっかりメジャーになりました。
バックドラフト (字幕版)




あらすじ

1970年代のシカゴ。子供のブライアンは消防士の父の消化の現場に同行したが、父はそこで同僚をかばい殉職してしまう。

それから20年後、ブライアン(ウイリアム・ボールドウィン)は父の仕事を継いで消防士となった。すでに消防士となって活躍していた兄のスティーブン(カート・ラッセル)が隊長を務めるハードな第17分隊だった。

そのころシカゴではバックドラフト現象を利用して議員の命を狙った連続爆破放火殺人事件が起こっていた。17分隊で必死に訓練を重ねるブライアンだったが、しかし兄のようにはなれない、と思い悩み、そして放火事件などの操作をする火災捜査官への転職を決意する・・。

感想

兄のスティーブン役のカート・ラッセルはアクション俳優として様々な作品で出ていましたが、この役は一番のはまり役でしょう。カート・ラッセルといえば「バックドラフト」です。

また、脇をしっかり固めるロバート・デ・ニーロがまたいい仕事をしています。こういう大物が脇役をやっている映画って、深みと重みが倍増します。

バックドラフトという言葉も今はふつうに使われていますが、この時に初めて世の中に広まったのではないでしょうか。またこの映画の特殊効果はほんとにすごくて、91年当時ですから、びっくりしながら、引き込まれて見たのを憶えています。

音楽がハンス・ジマー。「バックドラフト」って聞いただけで、脳裏に曲が流れてくる。まさに名曲です。このように、題名を聞くと、すぐにテーマ曲と結びつく、ということが今の作品では少なくなっていますね。ハンス・ジマーはこのほかに、「パイレーツ・オブ・カリビアン」など無数の有名作品を手掛けています。

ストーリーはそれほど複雑ではなく、犯人もめちゃくちゃ意外というわけでもありません。しかし視覚効果のすばらしさといいテンポで展開するのに心を奪われて、ああそうだったのか、と快感なかんじになっていきます。

このツボを心得た編集、ロン・ハワードならではです。これでもかと泣かせる兄弟のシーン。小粋なラストシーン。日本人があこがれる外国映画はこれです。


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