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『ベイビー・ドライバー』映画のあらすじ&感想

2017年 エドガー・ライト監督 ウォルター・ヒルの「ザ・ドライバー(ライアン・オニール主演)」をリスペクトした作品です。

あらすじ

ベイビー(アンセル・エルゴート)は幼い頃の自動車事故の後遺症で耳鳴りに悩まされていたが、それを消すためにいつもイヤホンで音楽を聴いていた。

ベイビーのもう一つの顔は凄腕の逃がし屋。お気に入りのラインナップの曲を大音量で流し、研ぎ澄まされた反射神経で車を操り、銀行を襲って出て来た仲間を乗せ、警察の追跡を難なく振り切るのだった。

そんなベイビーもあと1回の仕事で借金が返せる時が来た。いつも通うレストランで偶然知り合ったデボラ(リリー・ジェームズ)とも付き合いが始まり、ベイビーは堅気に戻る決心をした。

だが元締めのドク(ケビン・スペイシー)はベイビーの腕を手放すつもりはない。ベイビーを脅し、凶悪なメンバーとの仕事をさせようとする。ベイビーたちは最悪の事態へと向かうのだった・・。

感想

とにかくかっこいいはじまり。ご機嫌な曲がかかり、ベイビーはスバル・インプレッサを操って追跡をかいくぐる。何せ小回りが利くので、なんでもできる。爽快な始まりです。

この凄いドライブ・テクが最後まで繰り広げられるかと言うと、だんだんと雲行きは怪しく、暴走する仲間たちや腹黒い元締めからどうやって逃げるか、という展開に。

もちろん逃げても逃げ切れるものではなく、最後はなかなか死なないゾンビとの闘いみたいになっていくのです。

これは、もっとスカッとしたカーチェイスをわくわく期待して観た人は、もうすこしスカっとしたかったんじゃないかしら。

ベイビーが若い青年だということで、凶暴な大人と対決することのハードルが高いからですね。ストーリーは納得できますし、主人公の2人も実にさわやかで可愛く、がんばれと応援したくなりました。

いちおう手に汗も握るのですが、終わってみると、「あれ華麗なテクは」と思い出す感じでした。

ところでこの映画のポスター、ブロッコリーポスターですね。