あのとき見逃した映画は名作だったかもしれない
新旧の映画の中から
名作を掘り起こすレビューサイト
アクション

アンストッパブル /映画のあらすじ&感想/手に汗握る

列車が止まらない、映画もノンストップです。実際に起きたオハイオ州の列車暴走事故がモデルになっています。怪物と呼ばれた「777号」の赤い列車のかっこいいこと。
アンストッパブル (字幕版)

あらすじ

操車場で、動いている最新型機関車777号から運転手がちょっと離れてしまい、すぐに戻るつもりが、機関車はブレーキがかかっておらずスピードを上げ始めた。

デブの運転手は飛び乗るのに失敗し、列車はそのままスピードを上げながら走り去ってしまった。毒性のある化学物質などの積み荷を載せて。

大変なことが起きたことを知った会社側はあらゆる手を使うが、列車の暴走を止めることはできない。頑強な列車が暴走するなど前例のないことだったのだ。

同じ線を走っていた別の列車の運転手のフランク(デンゼル・ワシントン)と車掌のウィル(クリス・パイン)。

このまま暴走すれば、大カーブのところで脱線し、未曽有の事故になると知ったフランクはなんとか777号を止めようと、後ろから追いかけて列車を連結し、ブレーキをかけることを思いつく。

最初は反対したウィルも別居中の家族の命を守るため、運命を共にする決意をした。

会社側は「勝手なことをするな、クビにするぞ」と脅かすが、「もうクビになってるよ」とすでに解雇を言い渡されているフランクは突っぱね、777号に向かって走り出す・・。




感想

あとから考えてみるとけっこう突っ込みどころのある作品でしたが、見ている最中はもう夢中な感じで食い入るように見てました。

終始、大きな機関車が猛スピードで走る映像と、パニックになっている人たちとの忙しいやり取り。

機関車は大きいし迫力満点、デンゼル・ワシントンをはじめ、慌てて話している人たちのセリフに目が離せず(字幕だから)、終わった時にはクタクタになっちゃう感じでした。

あれが実際に起きたことだとは後で知りましたが、住民の人たちは怖かったでしょうし、列車を止めようとする関係者の人たちはどれだけ必死だった事でしょう。

赤い機関車がカッコいいなどと不謹慎でしたが、でも人間の創造物であるはずの機関車に命があるような気さえしてきて、ブレーキをかけずに走る機関車は、解き放たれた猛獣のように見えました。

監督のトニー・スコット。リドリー・スコットの弟さんで、クリムゾン・タイドなどの名作を残して亡くなられています。

突っ込みどころが随所にあるとはいえ、2時間手に汗握ってすごく楽しめた作品。こういう映画も私はいいと思います。


人気ブログランキング