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『新感染 ファイナル・エクスプレス』映画のあらすじ&感想/これはすごい

2016年 ヨン・サンホ監督。原題:釜山行き 「新感染」という邦題は、これは絶妙だと思います。映画の雰囲気がそのまま伝わる題ですね。新感染 ファイナル・エクスプレス(字幕版)

あらすじ

ファンドマネージャーのソグ(コン・ユ)は、一人娘のスアンを連れて、別れた妻の住む釜山へ向かうためKTX(韓国の高速列車)に乗り込んだ。

忙しくてあまりスアンとの時間が作れないソグは、誕生日に娘が欲しいものさえ分からなかった。

そして列車が発車する寸前、1人の女性(シム・ウンギョン・友情出演)が駆け込んできた。女性は血だらけで倒れこむ。

車掌が介抱しようとすると、女性は白い目になりゾンビのように起き上がり、車掌の首に噛みついた。そしてしばらくすると、車掌もゾンビと化していた。やがて列車の中はパニックになっていく。

トイレに行っていたスアンを助けたソグだったが、周りの人間に対しては、自分勝手な行動を取る。そんな父親のことをスアンはどうしても受け入れられない。

そうしている間にもゾンビはどんどん増えて、襲い掛かって来る。ソグたち親子は無事に釜山に着くことができるのか。親子の絆を取り戻せるのか・・。

感想

この映画が日本で大評判になったとき、予告編だけを見て何かを予感していたのを憶えています。韓国映画はすごいことになるかもしれない、と。

そしてその予感は当たったわけですが、これほどすごいことになろうとは・・。

予感はしていたのに、スクリーンで観そこない、AmazonPrimeでいつでも観れるからと見逃し続け、「パラサイト」がアカデミー賞を受賞した翌日にようやく鑑賞しました。

すごい、たたみかけるように展開して、飽きさせない、手に汗握る。後半に失速する日本映画とはえらい違いです。

もともと俳優さんたちはみんな上手い人ばかり。それに加えて脚本が面白い・編集にキレがある・撮影も迫力あるとなると、もはやしばらく勝ち目はないです。

「カメラを止めるな!」の上田監督がおっしゃっていましたが、韓国映画をお手本に「勉強勉強勉強」と、そこまでしなくても日本映画もそろそろ本気出しましょう。

黒澤明さんとか小津さんとかが空から笑っていますよ。きっと。


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