2016年 ロン・ハワード監督 シリーズ3作目ですが一番アクティブです。それは展開そのものがジェットコースターみたいにノンストップで目がぐるんぐるん回りそうなのです。
あらすじ
ハーバード大学の宗教象徴学者ラングドン教授は、数日分の記憶を失った状態で、フィレンツェの病院で目を覚ます。謎の襲撃者に狙われたラングドンは、美しい女医シエナ・ブルックスに助けられて病院を脱出。
何者かから追われる身となったラングドンとシエナは、生物学者ゾブリストが人類増加問題の解決策として恐ろしい伝染病を世界に広めようとしていることを知る。
そしてゾブリストが詩人ダンテの叙事詩「神曲」の「地獄篇」になぞらえて計画を実行していることに気づき、阻止するべく奔走するが……。
感想
良いか悪いかで言えば、もちろん良いのですけど、あまりにノンストップ過ぎて、「あれ、何だった?」と思ってしまう。
ちょっと静かな場面も欲しかったかなあ。
それにしても「ダ・ヴィンチ・コード」のときから10年しか経っていないけど、トム・ハンクスはちょっとお年を召された感が。アクションのシーンもあるだけにちょっと厳しい部分もありました。
それとこの映画のヒロイン2人ですが、どんでん返しのスト―リーがとても効果的に機能していたとは思いますが、1人のほうはもう少し若い人が良かったですね。
最初の「ダ・ヴィンチ・コード」が、ストーリーもすべて完璧ですので、どうしてもそれに比べてしまうのは仕方ないところです。
とは言えこの映画、同じ監督が3作品を担当してこのレベルなら、私はOKだと思います。
1人の監督さんが、その人の作品のなかで、最高といえる作品をいくつ作れるのか。せいぜい1本か2本だと思います。
ですが、ロン・ハワードは名作「バック・ドラフト」などいい作品をたくさん生み出しています。監督人生の終盤にこのレベルの作品が作れるなんて、けっこうすごいんじゃないでしょうか。