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ショーシャンクの空に/あらすじ&感想/不朽の名作!

1994年 原作はスティーブン・キングの「刑務所のリタ・ヘイワース」。ポスターなどで有名な、ティム・ロビンスが雨の中で手を広げている画像は、クライマックスでのワンシーンです。これを見るとあのときの感動がまざまざと蘇ってきます。
ショーシャンクの空に(吹替版)




あらすじ

若くして銀行の副頭取を務めるアンディは、無実の罪でショーシャンク刑務所に投獄される。

所内ではさまざまな苦難が待っていたが、心を許す仲間もできた。また銀行員の知識を生かして顔役の刑務官の遺産相続の問題を解決し、それ以後まわりから一目置かれるようになる。

さらにアンディは「調達屋」のレッドから、ロックハンマーや「リタ・ヘイワース」のポスターを手に入れていた・・。

感想少しネタバレ

ホラー作品で有名なスティーブン・キングですが、「スタンド・バイ・ミー」や「グリーンマイル」などの珠玉作品も書いています。

「ショーシャンクの空に」は、その映画化作品の中で、最高の作品ではないかと思っています。

監督のフランク・ダラボンもグリーン・マイルやミストなどスティーブン・キング作品を手掛けていますが、これが最高傑作ですね。

また、「空に」という日本語にした人、天才だと思いました。

「刑務所もの」の映画作品はたくさんありますが、その中では、他の刑務所ものとは一線を画した作品になっていると思います。刑務所のひどい生活に焦点を当てているのではなく、ひどい刑務所内でどううまく生きるか、をちょっと現実離れした発想で展開させています。

実際にはどんなことが起きているのか、というリアルな表現ではなく、言うなれば、ドラマのような、これぞ作り話、という展開の仕方で、それが見ているほうには爽快になってきます。

そして、これこそが映画の醍醐味なのではないかと思うくらい、(ネタをばらしてしまいますけど)ハッピーな終わり方なのです。

最後の最後に「泣き」の要素が無い、そういう湿度の低い、カラッとした終わり方。アメリカ映画らしいです。

これは大陸の違いによるもの、と常に思っていますが、日本人はカメレオンなので、どちらにも対応できるのです。