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『ブルー・ジャスミン』映画のあらすじ&感想

2014年公開、ケイト・ブランシェットはアカデミー主演女優賞を受賞しました。ウディ・アレン監督作品。
ブルージャスミン(字幕版)

ハリウッドに背を向けている監督として有名ですが、アカデミー賞には24回もノミネートされています。でも監督賞・作品賞を「アニー・ホール」で取った時も授賞式に出なかったとか。

そこまでは格好良かったのですが、その後の醜聞は彼の大きな功績にも傷をつけることになりました。

あらすじ

セレブな生活をしていたジャネットが夫が逮捕され自死し、どん底に落とされる。

ジャスミンと名前を変えて、血の繋がらない正反対の庶民的な妹の世話になりながら、またハイソな暮らしを取り戻そうとする。

しかしそもそも生活力が無いので、インテリアデザイナーになるわ、などと言っていても、もちろん無理な話。

本人もわかっていて絶望している、だから鬱がどんどんひどくなり、薬がどんどん増えていく・

感想

ところで、妹のジンジャーはアカデミー賞作品賞「シェイプ・オブ・ウォーター」のサリー・ホーキンスが演じています。品が無くて可愛い役をこなしていてさすがです。

映画はジャスミンがいつもお気に入りで着ている白い素敵なジャケット姿で街角のベンチにすわり、酷い顔で独り言をつぶやいているところで終わります。

なぜこんな絶望的なラストシーンなんだろう、とずっと考えます。

それと同時に、私はこんな映画が見たかった、と感じた映画でもありました。