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『スリー・ビルボード』映画のあらすじ&感想

2017年公開。監督:マーティン・マクドナー 暗いのかな、重いのかなと躊躇していましたが、まったくそんなことはなく、素晴らしい作品でした。
スリー・ビルボード (字幕版)

重いテーマですが、暗くはありません。スピード感さえ感じる展開で、それでいて終わった後にずんと余韻が残ります。

あらすじ

まだ人種差別が色濃く残る南部の田舎町。娘を殺された母親が、3枚の赤い看板(ビルボード)に、あるメッセージを掲げます。

「捜査はどうなっているの、署長」と。この3枚の看板が発端になり、さまざまな人間ドラマが展開します。

感想

効果的なシーンで流れる洒落たセレクトの曲たち。その中でも一番は、アバの「チキチータ」。古い曲だけどこんないい曲だったとは。

さらにフランシス・マクドーマンド、サム・ロックウェル、ウディ・ハレルソンと実力派の俳優たちがどんどん物語に引き込んでいきます。

スリー・ビルボードというタイトルからして、とてつもなく洒落ているこの作品。

ラストへの怒涛のような流れは、「あれ、なぜこうなるかな」と思いつつこちらも流されていくような。それでいて重く深く心に残るものがありました。

地味な映画と思われがちですが、大変な力作です、いちどご覧ください。