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バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)/映画のあらすじ&感想

2014年 あの「バベル」のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督。ややこしい物語ながら、迫力ある演出。バベルよりずっと良かった。ところで、バードマンってデス・ノートのリュークかと思った。
バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(字幕版)

あらすじ

リーガンは落ち目のハリウッド俳優。20年前にバードマンというヒーロー映画でスターだったが、その後ヒットに恵まれないまま60歳代になっていた。世間からは落ち目の俳優という眼で見られ、家庭もうまくいかず、薬物のリハビリ中の娘をマネージャーにしていたが揉めてばかり。

そのうえ時折「バードマン」の声の幻聴が聞こえてくる。おそろしい声で「昔の自分に戻れ」と繰り返す。

リーガンは役者として起死回生の策で、ブロードウエイに自らの脚本・演出の芝居で打って出る。この公演の成功に掛けるリーガンだったが、批評家や記者たちへのプリビュー公演はトラブル続きでなかなかうまくいかない。

プリビューの3日目の朝、ついに姿を現したバードマンに促され、空想の中で空を飛ぶリーガン。追い詰められたリーガンはプリビュー公演の芝居の最後に、あることを実行する・・。




感想

公開時に見逃したので、Amzonプライムで鑑賞しました。めずらしくいっしょに見た相方が、いつもは寝てしまうのに、今回は最後まで眠りませんでした。

それはきっと、マイケル・キートンの迫力ある演技と目力のせい。

かっこいいエンドレスの長回し演出も良かったし、ドラムだけのBGMも洒落ていたし、エドワード・ノートンの複雑な演技もいいし、エマ・ストーンの目の大きいのも素晴らしい。

ショー・ビジネスの世界をうまく風刺した脚本もすごい。

だけども彼がとちゅうで寝なかった理由は、きっとマイケル・キートンのせい。

マイケル・キートンはアカデミー主演男優賞を取りませんでしたが、この作品が作品賞などを受賞できたのは、マイケル・キートンの存在があったからだと思います。

全身でリーガンを演じ切っていた、その迫力は、寝つきのいい人を一瞬も寝せませんでした。