2021年 SINGから5年。同じ豪華吹替えキャストによる続編です。続編は前作を超えられたのでしょうか。
あらすじ
コアラのバスター・ムーン(マシュー・マコノヒー:内村光良)が再建に成功した「ニュー・ムーン・シアター」は地元で人気となり、連日満席の活気にあふれていた。
しかし、バスターには、世界的なエンタテインメントの中心地レッド・ショア・シティにあるクリスタル・タワー・シアターで新しいショーを披露するという、さらなる夢があった。そのためには、クリスタル・エンターテインメント社の冷酷な経営者ジミー(ボビー・カナビル)のオーディションに通過しなければならない。
どうすればジミーの気を引くことができるか考えたバスターと仲間たちは、伝説のロック歌手で、今は隠遁生活を送っているクレイ・キャロウェイ(ボノ:稲葉浩志)を自分たちのショーに出演させることを思いつくが……。映画com.
感想
豪華な声優陣
今回、ストーリーの目玉となるクレイ・キャロウエイはなんとU2のボノが演じています。日本語版吹替えはB’zの稲葉浩志。その他にも前作の豪華な声優陣がそのまま参加。
作画にしても前回からぐーんとレベルアップしているのが家のテレビでもはっきりわかる、じつに美しい映像。色とりどりというだけでなく、生き物たちの毛のふさふさ感や、ステージでの飛翔シーンのキレの良さなど、最先端のアニメーション技術で作られているのが実感できます。
作品の出来は
ですが、肝心の作品としての出来はどうだったのでしょう。ちなみに興行収入は前回SINGのほぼ半分。
これってけっこう本質をついているのではないかと思います。続編というものは、かくも難しいものなのだということ。最高のスタッフ、最高の技術、豪華な演者、素晴らしい曲、吹替えの方々の驚くべき歌唱力。それらにかかった莫大な製作費。
そういうことじゃないんですね。作品をいいものにするのは。じゃあ一体何か。
ストーリーがいまいち
私が思うにはただ一つ。筋書きです。ストーリーです。それ以外の事にどれだけお金を使ってもいい映画にはなりません。きっと。
ただし、逆に褒めるとしたら、この単純でワンパターンの脚本を、絢爛豪華な装飾であそこまで面白くできたのはすごいこと。まあそれはお金のなせる業なのでありましょう。