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キングダム/映画のあらすじ&感想

2019年公開。山崎賢人、吉沢亮の本気の熱量がすごい。2人はまだ粗削りですが、役者魂のようなものが見えました。

ヤングジャンプで連載されているべストセラー漫画の映画化。すでに50巻以上発行されている単行本の1~5巻までの物語です。主人公の信(山崎賢人)は秦の始皇帝の家来の大将軍・李信がモデル。そしてその始皇帝がモデルのえい政は吉沢亮が演じています。キングダム(映画)Amzon Prime

あらすじ

奴隷として育った信と漂。2人は日夜、剣の腕をみがき、奴隷の生活からなんとか抜け出そうとしていた。

あるとき身分の高い武将が通りかかり、漂を見てお城に連れて行くという。「先に行くぞ」とお城に上がった漂だったが、それから時が流れ、あるとき瀕死の重傷で戻ってきた。実は漂は顔がそっくりな王の身代わりとしてお城に上がっていた。

その事実を知った信は、漂の敵を討つため王と行動を共にする。初めは王のえい政のことを許せなかったが、その人物を知るにつれ、本当に王のことを守るために信は剣をふるい、敵と戦っていくのだった。




感想

漫画を映画化する難しさって、それは仕方ないですが、信という人物はこんなにオーバーにしゃべるのか?とイラついてしまったのは私だけではないでしょう。

「おおむね合格点」というネットの評判ですけど、山崎賢人については評価が分かれます。(セリフが下手です)

信は人気漫画の主人公ですので、その人物像は漫画を読んだ人の中でそれぞれ膨らんでできあがっていることでしょう。人間でそれを再現するのは不可能に近いと思います。仮面を被ったヒーローでもないですし。

ただ結果として、確かに吉沢亮に食われていました。王様の吉沢亮はハマり過ぎでした。容姿が良すぎる。それが映画の大ヒットに貢献しています。

また、あのあと壮大な物語が続く、と思うからこそ映画は成功しています。戦闘シーンや王宮のシーンのCGなど、ハリウッド映画にはまだまだ及ばないけれど、先々のことを思い浮かべ、心の中で期待感が高まり、壮大な印象が広がりました。

それと戦闘シーンは山崎賢人の運動神経がずいぶん功を奏していたと思います。
そしてあの悪役坂口拓さん、すごい人がいるんですね。まだ見ていない方。一番の殺し屋の殺陣は必見です。

それから何と言っても大沢たかお。こんなすごい役者になったんですね。2枚目だったのに、今は奇怪な役もできる大きい役者になりました。

長澤まさみが世界レベルの美しさですので、これも必見です。橋本環奈もいい味出してたと思います。

というわけで、映画がヒットする要素は十分に詰まった作品ではありましたので、全体としてはおおむね合格点というのは私も同感です。何より、原作の雰囲気が壊れていないというのが最大の魅力だと思います。


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