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『君の名前で僕を呼んで』映画のあらすじ&感想

2017年公開。この映画で流れている時間を、2時間過ごせたのは、とても素敵なことでした。イタリアの避暑地って素晴らしいです。
君の名前で僕を呼んで(字幕版)

あらすじ

1983年、北イタリアの避暑地で、大学教授の父が招いた大学院生のオリバーといっしょに夏を過ごすことになったエリオ。

エリオは美しい少年。女の子とも付き合っている。しかしオリバーを一目見たときから彼の中で何かが芽生える。

オリバーはハンサムだが厚かましく、礼儀知らず。女の子にもモテモテだ。エリオに対しても冷たい態度を取っていたが、実はオリバーもエリオのことが気になって仕方がない・・。

美しい避暑地の風景と、美しい少年たち。ゆっくりと過ぎるときの中で、2人は恋に落ちていきます。

感想

イタリアの避暑地ってホントに素敵。すごい田舎で、移動手段は自転車です。

天気がほとんど良く、朝食と昼食は外で食べるんです。大きなテーブルが庭にあって、家族で囲んで・・。

アプリコットを絞ったジュースを「美味い」といって飲むオリバーを見つめるエリオ。2人の愛の物語だけをえがいたストーリー。

色々詰め込まれた映画もいいですが、こういう映画もたまにはいいですね。

夏が終わり、別れが来たとき、父親がエリオを慰めます。とても理解のある父親で、やさしく諭してくれます。なかなかこんなふうにはなれません。

「2人がかけがいのないお互いを見出せたのは、幸せなことだ。」

この出会いが人生にとって珠玉なものだということ、そして誰にでもそういうことがあるものではなく、自分自身もその機会は逃してしまったと。

エリオはその言葉で、ひとつ大人になっていきます。

音楽もとても素晴らしく、ファッションも、お料理も、時々出てくるイタリア語も、なんだか癒される映画でしたが、それだけに眠たい・・映画でもありました。ごめんなさい。