あのとき見逃した映画は名作だったかもしれない
新旧の映画の中から
名作を掘り起こすレビューサイト
サスペンス

『ミスティック・リバー』映画のあらすじ&感想/上質なサスペンス

2003年 クリント・イーストウッド監督作品。アカデミー主演男優賞をショーン・ペンが、助演男優書をティム・ロビンスが受賞しました。
ミスティック・リバー (字幕版)

あらすじ

ボストンの小さな町。ジミー(ショーン・ペン)、デイブ(ティム・ロビンス)、ショーン(ケヴィン・ベーコン)の3人は少年のころ親友同士だった。

しかし、ティムが11歳のとき誘拐され性的暴力を受けた事件のあと疎遠になっていた。

25年後、ちょっとこわもてのジミー、気弱そうなティム、刑事になったショーンは再会することになる、ジミーの娘が遺体となって発見され、ショーンが担当になったのだ。

たまたま事件の夜、血まみれで帰宅したティムの妻は「犯人はティムではないか」とジミーに告白する・・。

感想

演技派の3人が交錯する疑いや嘘を、かなりミステリアスに演じています。主演男優賞のショーン・ペンは若い頃マドンナの夫でしたが、こんなに存在感のある凄い俳優さんになるなんて。

そして「ショーシャンクの空に」のティム・ロビンスが追い詰められる表情で謎の深さを熱演。

「告発」のケヴィン・ベーコンは今回刑事役で等身大の人物を好演しています。

はたして犯人は誰なのか、かなり最後まで重い内容でしたが、実に実にいい映画です。上質のサスペンスと言えます。

さまざまな名作を生み出しているクリントイーストウッド監督。この作品も、余韻のある終わり方でミステリー映画史に残るものになっていると思います。

川の流れまでが重たく見えました。