2012年 これはかなりいいです。デビッド・ボウイの「Heroes」が流れた時点で名作の予感が。エマ・ワトソンとエズラ・ミラーが最高にいけてる。
あらすじ
小説家を志望する16歳の少年チャーリー(ローガン・ラーマン)は、高校入学初日にスクールカースト最下層に位置付けられてしまう。
誰からも話しかけられず、「壁の花(Wallflower)」のようにひっそりと息を潜めて毎日をやり過ごすことに注力していたチャーリーだったが、陽気なパトリック(エズラ・ミラー)とその妹で美しく奔放なサム(エマ・ワトソン)に出会い、生活が一変。
初めて友情や恋を知るが、過去のある事件をきっかけに、3人の青春の日々は思わぬ方向へ転がり始める。映画.com
感想
原作の青春小説はもちろんベストセラーで、かなりいい内容なのですが、それよりもこの映画はエマ・ワトソンとエズラ・ミラーがいい映画に押し上げていると言っていいでしょう。
エマ・ワトソンが「Heroes」に乗せて翼のように両腕を広げているシーンは、忘れられない名シーンになるのは間違いありません。
さて、このチャーリー、なかなか高校生活になじめません。こういう悩みは誰しもおぼえがあると思います。
こういうことあったかなあという共通点もあり、がんばれよと心で応援しながら観ていましたが、夜の若者たちの過ごし方が日本とは違いすぎて、アメリカでちゃんと生きるのはたいへんだな、とあまり感情移入はできませんでした。
後半、チャーリーの秘密が明きらかになるくだり。フラッシュバックする記憶。観客にははっきりとではなくぼんやりと告げて行く。ここのところは工夫されて旨いと思いましたが、ちょっと何か足りない感が残りました。
ラストを「Heroes」という名曲にだけ委ねるというのは、少し安易かなあと残念に思います。