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『サイダーハウス・ルール』映画のあらすじと感想/かくれた名作

1999年 トビー・マグワイア主演。スパイダーマンとはまた違うみずみずしい演技がみられます。シャーリーズ・セロンが綺麗。アントマンの人も出てます。

あらすじ

セント・クラウズの孤児院で生まれたホーマー(トビー・マグワイア)は、父のように自分を育ててくれたラーチ院長(マイケル・ケイン)の後を継ぐべく医術を学んでいた。

しかし将来に疑問を抱き始めていた彼は、ある日若いカップル、キャンディ(シャーリーズ・セロン)とウォリー(ポール・ラッド)と共に孤児院を飛び出す。初めて見る外の世界、初めての外の仕事──ホーマーはリンゴ農園で働き、収穫人の宿舎“サイダーハウス”で暮らし始める。

ほどなく軍人のウォリーは戦地へ召集され、残されたホーマーとキャンディは次第にお互いに惹かれていく。映画.com

感想

リンゴのサイダーを作るための農園の仕事をするホーマー。そこで働く人たちの宿舎に張られた「規則」を書いた一枚の紙。

サイダーハウス・ルールとはこのことですが、それだけではない、人が生きて行くうえでのルールは、それぞれの信念とともにある、ということでしょうか。

描かれた時代は第二次大戦中の1940年代。この時代であるがゆえに許されたラストでもあると思います。そのため、ハッピーエンドなのにどこかモヤモヤも残ります。

しかし、この映画の魅力はストーリーそのものよりも、その雰囲気を楽しむというところにもあり、少々のモヤモヤはすぐに忘れます。

孤児院のシーンの押さえた色調、街に出てからの明るい色調。そして全体を包み込むレイチェル・ポートマンの美しい音楽。美しいシャーリーズ・セロン。

それらを観るためにだけでも一見の価値ありです。「ああいい映画を観たな」と心が休まる1作だと思いました。

ちなみにサウンドトラックCDを衝動買いしました。もう一度あのメロディーを聞きたくて。