あのとき見逃した映画は名作だったかもしれない
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点/映画のあらすじ&感想

2017年 俳優の山田孝之が、ガールズバンド「yonige」とタッグを組んだショートフィルム。短い作品でなければ出せない余韻がとてもいいです。

あらすじ

田舎町で古い床屋を一人で営む高志(山田孝之)のもとに、高校時代につきあっていたともえ(中村ゆり)がふらりと現れる。




うなじを剃ってほしいというともえをイスに座らせ、最初はぎこちない会話が、だんだんと思い出が蘇るとともにほぐれていく。

長い間忘れていた何かが、2人のなかに帰ってくるような、そんな夏の午後だった・・。

感想

ただそれだけの、ほんとうにそれだけのシーンがすべてなのですが、実に深い。この26分間で二人の今までのことが次々とわかってくるのですが、全部は明かさない。そこがまたいい。短編でなければここまでの余韻が出ないのです。

すべての手掛かりは、さりげなく登場人物2人の背景を想像させるのですが、26分間だからこその大きい余韻が物語を締めくくっています。

私はこのショートムービーの成功は、演出の妙に加えて、山田孝之のプロフェッショナルな上手さが大きく起因していると考えています。

この職人のような俳優さんは、いろんな映画で様々な役をこなし、演技力に定評があります。

キテレツな役もいいですが、この作品のように、自然体で演じるような役も実にいいです。演じすぎない、その加減がわかる数少ない俳優さんです。


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