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実話

『エジソンズ・ゲーム』映画のあらすじ&感想

2017年 ベネディクト・カンバーバッチ主演。発明家エジソンの実業家としての顔はこうだったんですね、驚きです。電力戦争の顛末が描かれています。

あらすじ

1880年代。エジソン(ベネディクト・カンバーバッチ)は白熱電球を発明し、直流送電を採用してアメリカ国内で広めようとしていたが、交流送電を採用したウエスティングハウス(マイケル・シャノン)、ニコラ・テスラたちと対立していた。

エジソンは交流送電が危険である、というイメージを人々に抱かせるために画策したが、そのことが明るみに出てしまい、エジソンにとっては汚点となってしまった・・。

感想

この作品のプロデューサーはあの悪名高いワインスタインです。今はクレジットから削除されていますが、ワインスタインは編集に執拗に口を出し、監督はとても疲弊してしまったとのこと。

そのワインスタイン・カットの評判はすこぶる悪かったので、その後ディレクターズ・カットができました。今回それを視聴しましたが、でもこれもなんとなくうーん、という感想です。

「電球の灯」をめぐる話ですので、光をうまく使った演出で映像はとってもきれいなのですが、きれいすぎておとぎ話的な効果が加わり、また凝りに凝ったカットのおかげで、話の本筋がぶれてしまう弊害が。

要するに凝り過ぎじゃないかなあ、という感想です。

カンバーバッチもマイケル・シャノンも安定の演技で、とりわけマイケル・シャノンはまるで主役のような存在感と深い味を出しているというのに。

この時代の話は、現実感が薄らいでファンタジーの要素が入ってくるのはしょうがないと思うのですが、画面の切り替え方がクセありすぎに思えます。

いろんなことに気を配った結果、焦点がぼやけてしまったような、そんな感じです。これは勿体ない、としか言いようがありません。