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最高の人生の見つけ方/あらすじ&感想

2007年公開 ロブ・ライナー監督 人生の終わりに、人は何をしておきたいのでしょうか。最高の人生の見つけ方 (字幕版)

原題:The Bucket List 首を吊るときに乗っていたバケツを蹴ることから、「Kick the bucket」とは「死ぬ」という意味だそう。The Bucket Listとは、死ぬ前にやっておきたいことのリストのことです。

あらすじ

自動車整備工のカーター(モーガン・フリーマン)は45年間油まみれで家族のために働いてきた。あるときガンが見つかり入院する。

自分勝手で自由な同年代の男・エドワード(ジャック・ニコルソン)とたまたま同室になったが、エドワードは実は大富豪で、この病院のオーナーでもあった。2人は次第に打ち解け、友情が芽生える。

そんなある日、2人は同じように余命宣告を受けた。打ちひしがれる2人だったが、カーターは死ぬまでにやっておきたいことのリストを書き留める。それを見たエドワードはリストに自分のやりたいことを書き加え、一緒に実現させようと言い出す。

世界中を旅する2人。今まで吐露することのなかった思いをお互いに打ち明け合い、人生でやり残したことを実現させていく・・。

感想

ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマン。この組み合わせと聞いただけで、この映画が面白くないわけが無いと直感します。

2人とも実にのびのびと演技をして、演技をしながらストーリーを楽しんでいるような、そんな余裕さえ感じられます。

持っている雰囲気も芸風も違う2人ですが、だからこそ演技がぶつかってしまうところがなく、いい具合にかみ合ってお互いの持ち味が生きています。

ちゃんと伏線を回収するうまくできた作りで、エンディングはスッキリ感動して終わる、アメリカ映画得意のハートウォーミングストーリーと言えます。

「大富豪と同室になる」などということがそう簡単に起こるとは思えませんが、カーターにとってこの大富豪エドワードはまるで死ぬ前に出会った妖精のようでした。

エドワードにとっても、カーターと出会ったことで、失っていたものを取り戻すことができました。

人生の中でそういう出会いがある、それこそが「最高の人生を見つけた」ということでしょう。