2019年公開 三谷幸喜監督。気楽に観られるコメディで、悩みもストレスもすっきり。ついでに映画の内容もすぐ忘れます。
あらすじ
病室で一人の男(中井貴一)が目覚めた。頭には包帯が。そして男は自分が誰なのかを忘れてしまっていた。
町でうろうろしているところをSPに捕まり、男は内閣総理大臣の黒田だと知らされる。側近たちも記憶喪失になってしまった総理にうろたえた。
実は黒田は支持率2%台の最低の総理だった。態度が悪く、悪い噂もたえない。国会でも「うるせぇんだよ」などと口走り、国民に嫌われていた。頭に石をぶつけられてしまったのもそのためだった。
しかし記憶を失った黒田はまったく違う人格になっていた。やさしく、人に気遣いをする黒田に、回りは戸惑うばかり。
側近たちはこのままなんとか総理を続けさせようとするが、政界を牛耳っている官房長官の鶴丸(草刈正雄)を騙すのは容易なことでは無さそうだった・・。
感想
映画というのはこういう風に作るんですよ、と三谷幸喜監督が教えてくれてるかのようです。笑いありパロディあり勧善懲悪ありラブあり、とセオリー通り。
今回この映画を見に行くのに、「ちょっと映画でも行かない?」と気楽に夕方から出かけました。本来映画はそういうものだと思っています。
いつからか映画館は値段も上がり、敷居が高くなりました。それでも私は2時間余りの癒しの時間をお金で買ってでも手に入れたいと思っています。
毎日仕事や家事や子育てや介護で、心も全部疲れている方、映画館の真っ暗い中で疑似体験する別世界へ「ちょっと行ってこようかな」とふらりと出かけてみたら、何かが変わるかもしれません。
ただし、その映画がまったくおもしろくないものだと、この2時間は何だった?ということになりかねないのでご注意。
でもこの「記憶にございません!」なら、間違いなくハッピーエンドだし、クスクス笑えるし、大丈夫ですね。