2013年 原題: The Secret Life of Walter Mitty コメディだけどストーリーには1本筋が通っています。自由だけどちゃんとしてる。コメディだけど感動する、そんな作品。ベン・ステイラー監督・主演。
LIFE!/ライフ オリジナル版 (字幕版)あらすじ
フォトグラフ雑誌「LIFE」のネガ管理部門で真面目に地道に働くウォルター(ベン・ステイラー)だったが、奥さんも恋人もいない、冴えない毎日を送っていた。ある日出社すると、会社の事業再編で雑誌が廃刊・ネット化されることを知る。
そしてリストラを行うべく新しい上司のテッドがやってきて、次々と各部署のスタッフの首切りを行っていく。
LIFEの主要フォトジャーナリストのショーン(ショーン・ペン)もそれを知り、雑誌の最後の表紙にふさわしいというネガをウォルター宛に送ってきていた。
しかし送られたネガの中からショーンが勧める25番が抜けていた。
ウォルターはショーンが送り忘れたと思い、常に居所のわからないショーンを探して、遠い旅に出ることになる。今はグリーンランドにいるらしい・・。
感想
コメディなので、最初はどうなることかと思いました。ウォルターは空想好きで、空を飛んだりビルが爆発したり、どこまでが空想なのかわからない。けど見ていくうちに、あぁこれは現実だな、と少しづつわかるようになり、そこからは面白くなりました。
ベン・ステイラーさんは、なかなかすごいです。最初ほんとうに風采の上がらないだけの人に見えたのが、冒険の旅に出て、サメと闘うし、山にも上る。スケボーもすごく上手い。しまいにはウォルターがハンサムに見えてきました。
どこかで見たことがある、この感じ・・と思っていたら、昔の「フォレスト・ガンプ」みたいな世界観。90年代に戻ったようなワクワク感を感じたこの映画。こういう映画がもっと評価されてもいいかなあと思います。
冴えない男の人が、いろんな冒険をして、クライマックスでは上司のテッドに向かって、「LIFE」という雑誌をどういう思いで何人の人が作ってきたのか、と思いのたけをぶつける。そしてラストシーンでついにLIFE最終号の表紙が明かされます。
これにはやられました。ほんとにぐっときて、思わず涙が出ました。
わすれてはいけないのが、フォトジャーナリストのショーンを演じた、ショーン・ペン。渋い俳優ってこういうのです、とまるで辞書に乗るような役者さんになりましたね。
コメディですけど、何かしら心に残る、そして心が元気になる素晴らしい作品だと思います。