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『天空の城ラピュタ』映画のあらすじと感想/私の中でのジブリ最高作品

1986年日本公開。ジブリ作品の中で最も好きな作品は、と聞かれて答えるのはいつもこの「天空の城ラピュタ」です。

着想も物語も、キャラクターも作画も、声優も音楽も、すべて素晴らしくまたバランスが取れています。
私は密かに、日本のアニメの中で最も優れているのは、時代を問わずこの作品ではないかと思っています。

あらすじ

鉱山町で、見習い機械工として働く少年パズーは、ある日、空から降ってきた不思議な少女シータと出会う。

2人は、シータの身に着けていた不思議な「飛行石」を狙う様々な陰謀に巻き込まれていく。

感想

少し切ないお話でもあるこのラピュタ。少年パズーの冒険物語と言うには余りにも凝りに凝ったストーリー。

まず「天空の」というところに壮大なノスタルジーを感じ、わくわくしてしまいます。

もちろん見始めたら、わくわくどころではない。次々と展開するシーンにすぐに釘付けになり、身を乗り出してストーリーに吸い込まれた30年以上前のことを昨日のように思い出します。

空から落ちてくる少女、飛行石の青い光、見たこともない空を飛ぶ乗り物、強く優しいロボット兵・・

魅力的過ぎて、それまでのアニメーションとはまったく一線を画すものだと、20代後半だった私は確信しました。

その後ジブリ作品だけでなく、優れたアニメ作品を無数に見てきましたが、この「天空の城ラピュタ」に勝る作品にまだ出会えていません。

ジブリ作品第1作のこのアニメ。しかしジブリ作品でこの作品を超えるものはまだ作られていないと思います。

80年代にこの作品に出会えてよかった。20代のみずみずしい感性のときにこの作品に感動できてよかったと心から思います。