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『21ブリッジ』映画のあらすじと感想/チャドウィック・ボーズマンが走る!

2019年 チャドウィック・ボーズマン主演。全力疾走する姿にちょっと泣きそうになりました。

あらすじ

マンハッタン島で強盗事件が発生し、銃撃戦の末に警察官8人が殺害された。捜査に乗り出したのは、警察官だった父を殺された過去を持つデイビス刑事(チャドウィック・ボーズマン)。

マンハッタンを全面封鎖して犯人の行方を追うが、事件の真相に迫るうちに思わぬ事実が浮かび上がる。孤立無援となったデイビス刑事は、事件の裏に潜むニューヨークの闇に立ち向かうが……。

感想

ノンストップクライムサスペンス、というジャンルがあるならその典型的な映画。次々と場面が展開し、まったく飽きさせません。

チャドウィック・ボウズマンは大腸がんの治療の合間に撮影に挑んだと思われますが、スリムになった表情で演じる刑事の演技はまさに鬼気迫るものがありました。

ちょっと残念だった点は、ニューヨークの橋をすべて封鎖して犯人を追い詰めると聞いただけだと、カーチェイスとかニューヨークの橋の大渋滞とか大がかりなシーンが展開するのかと思いきや、そこはわりとコンパクトな感じにおさめていましたので、21ブリッジという題と離れているかも。

「橋を5時まで封鎖する」というセリフだけで十分イメージが湧くということでしょうか。たしかにお金を掛ければいいということではないですが。

ただその肝心のストーリー。伏線がありひっくり返る形式なのですが、途中でからくりが読めてしまうのでちょっと残念。

もう少し「静」と「動」をからめて、こちらに休息時間を与えてほしかったな。犯人の人物像とかね。

そういった構成の工夫が足りないことで評価があまり高くないのかもしれないですが、それでも私自身はこの作品、かなり楽しめました。