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『古都』映画のあらすじ&感想:倭(やまと)は国のまほろば・・

2016年公開。いい映画だと思うのですが、クライマックスの日本舞踊のシーンが長すぎて、残念に思います。

あらすじ

京都の老舗呉服店を経営する千恵子(松雪泰子)には、生き別れた双子の妹・苗子(松雪泰子)がいた。苗子は北山杉の里で林業を営んでいる。

千恵子の娘・舞(橋本愛)は大学で就活中。一人娘で店を継ぐかどうか迷っている。一方苗子の娘・結衣(成海璃子)は、絵を学ぶためにパリに留学していた。

千恵子と苗子は若い頃に一度会ったことがあり、千恵子は苗子に北山杉を描いた帯を送ったことがあった。
あるときパリで日本文化を紹介するイベントがあり、舞は日本舞踊を披露するためにパリに向かう。

また苗子も絵のことで悩む結衣に会うためパリを訪れていた。結衣に生き別れた姉の話をし、北山杉の帯を見せる苗子。結衣は自分自身の中の日本人の部分を描くことに目覚める。

また就職のことで千恵子と揉めていた舞も日本文化の世界での立ち位置をパリで目の当たりにし、日本の伝統に対する思いが変わっていくのだった・・。




感想

川端康成原作の「古都」を現代に置き換え、主人公の二人のその後を描いたものです。

松雪泰子はきれいな人ですね。ちゃんと年を取っていってるのですが、それなりに美しいです。品もあって、日本人としての美しさを持った人。
娘たち二人もきれいな女優さんですが、佇まいが違います。

一口に言って、京都のいいところを紹介する動画のような映画です。京都に住んでいる人でも、京都のことをよく知らないという人は多いですが、京都に残っている京都ならではの文化は、大切に残さなくてはいけない日本の財産だと思います。

それは、世界遺産になった神社仏閣や高いお料理だけでなく、街の中の、奥深い路地にある細長い家々や、庶民に浸透している年中行事など、すべてのことに共通しています。

もっと言えば、日本中の地域によるしきたりの違いや県民性も、大切にしなくてはいけないものだと思います。

京都だけが日本ではないけれど、日本の中の京都は日本の代表と言っていいでしょう。京都を大切にするということは、自分たちの街を大切にすることに繋がると思います。

このような映画はもっとあってもいいんじゃないでしょうか。古い古い国なのですから。

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