2022年公開。35年も経って続編が作られるとは驚きです。しかし昔のトップガンを知らなくても十分楽しめます。
あらすじ
アメリカ海軍のエリートパイロット養成学校トップガンに、伝説のパイロット、マーヴェリック(トム・クルーズ)が教官として帰ってきた。
空の厳しさと美しさを誰よりも知る彼は、守ることの難しさと戦うことの厳しさを教えるが、訓練生たちはそんな彼の型破りな指導に戸惑い反発する。
その中には、かつてマーヴェリックとの訓練飛行中に命を落とした相棒グースの息子ルースター(マイルズ・テラー)の姿もあった。ルースターはマーヴェリックを恨み、彼と対峙するが……。映画.com
感想
映画館には、昔のトップガンを観たのかなという世代のおじさんがいっぱいでしたが、意外に若い人も結構来ていました。
観た人の評判はすこぶるいいのはなぜだろうと思っていましたが、本編が始まったらすぐにわかりました。
空母から飛び立つ機体の横顔と、流れてきたあの曲。ズシンとくるエンジン音。一番大きなスクリーンの部屋で、私は気づいてしまった。
なぜ35年も経って作られたこの続編が、観た人の心をつかんだのか。それは。
自分にもこんなズシンとくる青春が確かにあり、さらにもしかしたらまだ終わっていないかもしれない、という気持ちになるから。
それは1年前のことかもしれないし、35年前のことかもしれない。だけど自分にとっては過去になってしまった、熱中する何かがあったという、そんな人たちが。
この映画を観に来るのかもしれないな、と瞬間に思いました。だって私もそうだから。トップガンのオープニングなんて知らなかったくせに、「これこれ、これだ」となぜかしら思ってしまったのだから。
アメリカ海軍にも、F18にも全く興味が無かったのに、なぜかずっと大好きだったような気にさせる、そんな映画がこの作品です。
ストーリーはよくあるお話、なのにとても満足して映画館を出ることができました。仕掛けの妙と言いますか、いかにもそれは映画というものが魔術のように人の気持ちを操ることのできるツールなのだということが、改めて感じられた時間でした。
ただし、残念ながらこの感覚は映画館でなければ体験できないのかもしれないなあとも思いました。
もう1つぐっときたこと。それはトムが乗っていたKAWASAKIのバイクです。