2018年公開。トム・ハーディ主演。マーベルユニバースの一環で、スパイダーマンのヴィランであるヴェノムを掘り下げたものです。製作費およそ108億円、興行収入およそ930億円。大きいプロジェクトですね。ヴェノム (字幕版)
あらすじ
フリーの記者のエディ(トム・ハーディ)は、ライフ財団がホームレスを使って危険な人体実験をしているという情報を掴む。
恋人であるライフ財団の弁護士のアン(ミシェル・ウイリアムズ)のパソコンから、犠牲になったホームレスの名前を入手したエディは、財団のリーダーのカールトンのもとに赴き、実験のことを問い詰める。
しかしカールトンの差し金でエディは翌日クビを言い渡され、アンも財団を解雇される。アンはエディへの怒りで一方的に婚約を解消してしまった。
仕事も無く失意のどん底にいたエディのもとに、ライフ財団で人体実験に関わっていた医師のドーラ博士が「財団がやっていることを告発してほしい」と訪れる。
ライフ財団が行っていた実験とは、グロテスクなドロドロの地球外生命体のシンビオートを人体に寄生させ、人間とシンビオートを共生させようとするものだった。
しかしシンビオートは一瞬にして人間の臓器などを食べつくしてしまう恐ろしい生物だとわかる。
ドーラ博士の手助けで財団に侵入したエディは、シンビオートに寄生されたホームレスを助けようとして、逆に自分が寄生されてしまう。
とてつもない力を得たエディの中で、自分では無い声が聞こえてくる。その声の主は「ヴェノム」だった・・。
感想
すさまじいほどのお金がかかった、大きいプロジェクトで作られた映画。しかしお金が動けば動くほど、脚本が貧しくなる法則があるようです。
どうしてエディは寄生されても死なないの?なんて誰も口にすることができなかったのでしょうね。偉い人が怖い眼をして、「しょせんアメコミじゃないか」って言ったかどうか知りませんけど。
そういうわけで、トム・ハーディとグログロの気色悪いCGヴェノムのおかげで映画は大ヒット。大儲けできたわけですが、もちろん批評家の採点はシビアでありました。なるほど。
この後続編もできるようですが、私はトム・ハーディが「ダンケルク」のような作品にもっと出てくれるのを望んでやみません。
それと同時に、グログロデロデロヴェノムの気色悪い動きだけは、なぜかもう一度見たくなるから不思議です。