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僕たちは希望という名の列車に乗った/映画のあらすじ&感想

2018年 ドイツ映画。1956年、ベルリンの壁ができる数年前の、本当にあった出来事の映画化です。感動で涙が止まりませんでした。

あらすじ

東西冷戦下、ソ連の影響下にある東ドイツにあるエリート高校に通うテオとクルトたちは、あるときベルリン行きの列車に乗り、検閲をすりぬけて西側の映画館にもぐりこむ。




東側では観ることのできない退廃的な映画を観るためだったが、そこで流れたニュース映像に目を奪われる。ハンガリーの民衆が蜂起し、ソ連の軍事介入で何人もの死者が出たというのだ。

クルトは学校の仲間たちに呼びかけ、亡くなった民衆のために2分間黙とうすることを提案する。だがその黙とうが大変な問題となった。

ハンガリー市民のために行った黙とうが、体制に反抗する行為と当局に見なされ、首謀者が特定できなければ全員退学だと言い渡されてしまった。

労働者階級に生まれたテオ。父親が役人で裕福なクルト。ほかの生徒もそれぞれの事情を抱えている。

分断されたドイツで様々な苦しみを背負ってきた親たちの世代とそれを見て来た子供たち。彼らはこの後どのように人生を選択するのか・・。

感想

現ロシアであるソ連の影響下にある東ドイツと、米英仏の管理地区である西ドイツを分断するベルリンの壁。

1989年に崩壊するまでの28年間、壁は存在し東西の自由な行き来はできませんでした。この映画は壁ができる5年前に起きた実際の出来事です。

とある街の高校生たちを描きながら、ドイツ全体の問題をうまく投影しています。政治のことはよくわかりませんが、このような若者たちのパワーが、その後の壁の崩壊へと繋がっているような気がします。

何か大きなことが起きるわけでもなく、血もほとんど出ない。爆発も起きない。それでも観終わったあとの満足感は大作を観た後のようで、「ああ、いい映画を観た。」と心に何度も浮かんできたのでした。


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