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実話

スポットライト 世紀のスクープ/映画のあらすじ&感想

2015年 アカデミー作品賞、脚本賞受賞。実話の映画化です。静かなクライマックスに感動します。
スポットライト 世紀のスクープ (字幕版)

あらすじ

スポットライトとは、ボストンのローカル誌「ボストン・グローブ」の特集記事のコーナーの名前。

ある日新任の編集長がやってきて、地元の人間ではない彼は、ボストンで起きた、神父による少年への性的虐待事件をもっと掘り下げて「スポットライト」で特集するように指示する。

かねてからこの事件に興味を持っていたウォルター(マイケル・キートン)は、早速調査を開始する。

少なくとも数十人の神父が関わっているとみられるこの事件。しかし教会の力は強大で、ウォルターたちに圧力をかけてくる。当事者も証言を拒み、なかなか事実にたどりつけないのだった。

感想

キリスト教というものについて、日本人にはピンとこないですが、欧米人にとって教会は、生活に根差し、また精神的支柱のような存在です。

しかも厳格なカトリックの神父がそのような事件を起こしたなどというスキャンダルはあり得ないもの・・。

ところが調査が進むうちに、とてつも無い人数の神父が性的虐待を起こし、しかも教会はその事実を隠ぺいしていた、しかも何年も、ということがわかってきます。

教会の圧力や、被害者の協力が得られないなど、さまざまな障害を記者たちは乗り越えて、ようやく記事にすることができます。

そしてその前夜の記者のウォルターと、仲間の記者、編集長の会話。数年前にわかっていたことなのに、目を向けなかった自分をせめるキートン。

しかし編集長は「人間とはそういうものだ」と。「だから自分たちの仕事があるのだ」というようなことを話します。

この静かなクライマックスは、感動と共感の涙を誘いました。久しぶりに出会えた、大好きな作品の一つとなりました。

若いころは誰も見ないようなマニアックな映画を見に行くことも多かったのですが、大人になってからは、だれもが面白いと思う映画こそがいい映画だと思うようになりました。

お客さんがいっぱい入っている映画が、やはり面白いと思います。この映画、田舎のシネコンですが平日満員でした。


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