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『イブ・サンローラン』感想&あらすじ/こんな映画作って怒られないですか

2014年公開 フランスの偉大なファッションデザイナーの伝記です。シャネルやディオールと並び称されるサンローラン。その作品はいつも若い女性を夢中にさせるものばかりでした。

しかしサンローラン自身は鬱病や薬物中毒に苦しむなど決して平坦な人生ではなく、その苦悩をこの映画で描いています。
イヴ・サンローラン(字幕版)

あらすじ

ディオールのデザーナーとして頭角を現したサンローランは、ディオール亡き後、主任デザイナーとしてショーを成功させる。この時は若干21歳だった。

しかしその後戦況が悪化し入隊。軍隊での人間関係で精神病院に入院することになり、このことがのちに彼が薬物中毒に陥るきっかけとなっている。

それでも彼の作品は常に新しく、モダンで上品な魅力にあふれていた。

感想

公式伝記映画と呼ばれる作品がこれで、同時期に「サンローラン」という作品も公開されていますがこちらのほうはサンローランのスキャンダルな部分に焦点を当てているそうです。

この作品でもサンローランのいろんな部分を描いていますが、そばで生涯サンローランを支えた、恋人ピエール・ベルジェの目を通して描かれ、サンローランの人間的な魅力もクローズアップされています。

彼のデザインした洋服たちにはとても敬意を払っており、衣装をモデルに着せてみるシーンの、衣装のフォルムの美しいこと。何十年たった洋服でも色褪せない魅力にあふれています。

主演の俳優、ピエール・ニネは華奢で美しく気高い。いい俳優さんです。

公式伝記映画なのに、まあまあスキャンダラスシーンがあるので、いいのか?と思わないでもないけど、これがフランス映画なのでしょう。

脳裏に極彩色シーンの印象が強く残りました。色鮮やかないいテレビで見てください。


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