1996年 コーエン兄弟によるブラックユーモアも含んだクライムサスペンス。フランシス・マクドーマンドがアカデミー主演女優賞受賞。このときは何もかも新しい!と思ってぶっ飛んだ記憶があります。今見ても実に面白い映画です。
あらすじ
厚い雪に覆われるミネソタ州ファーゴ。
多額の借金を抱える自動車ディーラーのジェリーは、妻ジーンを偽装誘拐して彼女の裕福な父親から身代金をだまし取ろうと企てる。
ところが誘拐を請け負った2人の男が警官と目撃者を射殺してしまい、事件は思わぬ方向へ発展していく。
感想
犯人役のスティーブ・ブシュミは「変わった顔の男」と映画の中でも言われますが、ほんとうに一度見たら忘れられないお顔。
アルマゲドンやコン・エアーでもその存在感がすごかったのを憶えています。元消防士で、9.11のときにも救出に参加したとか。もうすでに有名俳優になっていたのにです。
フランシス・マクドーマンドは妊婦の警官という役柄。その演技は軽妙なようで重厚さも漂う、実にうまい役者さんです。まだこの頃は若くてキュートな感じです。
たしかにこの作品は、コーエン兄弟の名前を世界に知らしめた作品と言えるでしょう。何十年と経っていますが面白さは色褪せていません。90年代は名作の宝庫ですけれど、ほんとうにいいものはいいのだなあと実感しました。