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サスペンス

『ア・フュー・グッドメン』映画のあらすじ&感想

1992年 ロブ・ライナー監督 アーロン・ソーキン脚本 トム・クルーズ主演。軍事法廷を扱った作品の中で、1・2を争うのではないかと思います。ジャック・ニコルソンとの法廷シーンは一歩も引かないトムがいました。

あらすじ

キューバにある米軍の基地で、海兵隊員サンティアゴが殺害された。被疑者は同じ隊の隊員2人だった。

弁護を担当するキャフィ中尉(トム・クルーズ)はハーバードは出ていても仲裁専門で法廷経験が無い。

特別弁護人のギャロウエイ少佐(デミ・ムーア)の励ましもあり、調査に乗り出したキャフィだったが、基地の司令官であるジョセップ大佐(ジャック・ニコルソン)への質問は高圧的に打ち負かされる。

サンティアゴは落ちこぼれの隊員であり、転属を願い出ていたが、被疑者の2人は上官の命令で制裁を加えたと答える。しかしジョセップ大佐は前日にサンティアゴに転属命令を出したと言い、その書類も揃っていた。

落ちこぼれの隊員への制裁を意味する「コード・R」が発令されたことを証明し、被疑者の無実を証明しようとするギャフィたち。ジョセップ大佐に真っ向から立ち向かおうとしていた・・。

少しネタバレ感想

まさかまた涙が出るほど感動するとは思いませんでした。28年前にも手に汗握り観た覚えがありますが、こんなに時が経っても、やはりいい作品は変わらない。

軍隊のライフル・ドリルのシーンから始まるところがまず洒落ています。そして出演者は軍服姿がとても似合う人ばかり。トムも着こなしがだんだん板についてくるのがわかります。

初めはただ綺麗に着ていても心には不安がある様子が、そして最後の対決の場面での軍服姿は自信に満ちた威厳のあるものでした。

ジャック・ニコルソンの圧倒的存在感に対抗するトム・クルーズの若く勢いのある演技。この作品でトムは演技者として1段階登ったように思います。

ジョセップ大佐の、クライマックスのセリフ。「そうだ、俺が命令したんだ!」

この瞬間、引き込まれた観客たちはみんな心の中で「よっしゃー!」と叫んだことでしょう。こういう気持ちになるために、人は映画を観たくなるのです。