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SF

『マトリックス』映画のあらすじ&感想

1999年 監督・脚本:ウォシャウスキー姉妹 斬新なストーリーと高度な撮影技術はその後の映画に大きな影響を与えました。

あらすじ

AIがすべてを支配する世界。人間はみんな仮想現実の世界(マトリックス)で生かされていた。

しかしそのことに気づいたごくわずかな人間たちは、AIへの抵抗を試みる。

モーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)、トリニティ(キャリー=アン・モス)もその仲間。そしてモーフィアスはネオ(キアヌ・リーブス)が伝説の救世主に違いないと確信していた・・

感想

AIに支配された世界、という設定は今では聞きなれていますが、当時は驚愕したのを憶えています。人間はすべて支配されていて、今見ているものすべてが仮想現実だったら・・

キアヌ・リーブスの体を張った演技もこの映画の魅力の一つ。細かい矛盾点はあるものの、それよりも驚愕のほうが大きくてすべて許せた90年代のSFの名作です。

かの有名なクライマックスの戦闘シーンも、ネオがのけぞって弾をよけるシーンも、当時は様々なところでパロディに使われたり、一世を風靡しました。

すべての面で、その後のSF映画に多大なる影響を与えたのは間違いないでしょう。

ウォシャウスキー姉妹を一躍有名にしたこの映画。キアヌ・リーブスの若い魅力も、敵役スミスの不死身さも、モーフィアスが来ていたコートの裾の広がり方も、全部カッコいいのは、姉妹のセンスと言えます。

武術をはじめ東洋的な要素がふんだんに取り入れられているところも魅力の一つ。日本のアニメ「攻殻機動隊」からも着想を得ているようなので、それはとても誇らしい気持ちになります。

ただし、続編についてはここではノーコメントとしましょう。他の多くの作品のように、最初の映画を超えるのは至難の業のようです。