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SF

『デューン/砂の惑星(1984年)』映画のあらすじ&感想

1984年。デビッド・リンチ監督、カイル・マクラクラン主演。スティングも出ています。まったくまとまりのない失敗作として有名です。それはファイナルカットの権利をリンチ監督が有していなかったためと言われていますが、それだけ?

あらすじ

西暦10190年。レト公爵(ユルゲン・プロホノフ)はデューンと呼ばれる砂の惑星アラキスを治めることになった。レト公爵は民の幸せを願う、素晴らしいリーダーであった。

アラキスでは人類にとって重要なスパイス(香料)が採れる。そのためその利権をめぐり、肥満で醜悪なハルコネン男爵は皇帝と結託して陰謀をめぐらし、レト公爵やその息子ポール(カイル・マクラクラン)の命を狙うのだった。

感想

84年と言えば、スター・ウォーズ三作目のジェダイの帰還が公開された翌年。それと比べてしまうのは致し方ないことですが、あまりのひどさにあっけにとられた方も多いことでしょう。

どうみても70年代ぐらいのSFにしかみえない古臭い作り。印象に残ったのはポールの美しさとサンド・ワームの気味悪さだけ。

これにどのくらいお金がかかったのか知りませんが、映画はお金ではないということが如実にわかる作品でした。

壮大な原作があり、短くしたことでこうなった、と説明されているのを見ましたが、そういうことではないと誰しも気づいてました。

どこかいいところはないかと、思いめぐらしますが・・ うーん砂漠で生きられるスーツのデザインが今に通じる感じでとても良い。っていうぐらいかなあ。

ただ、私はこれきらいではありません。壮大にしようと思うがあまりこうなった、というのが見えるので憎めないのです。

さて、みなさまもいちどごらんになってみてはどうでしょう?