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SF

『メッセージ』あらすじ&感想/どう受け取るかはあなた次第

2016年 ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、原作はテッド・チャンの「あなたの人生の物語」という短編小説です。アカデミー賞の音響編集賞を受賞しました。
メッセージ (字幕版)

あらすじ

言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)は宇宙船で飛来した地球外生命体の言語の解析を依頼され、宇宙人と接触する。同じころ、ルイーズはフラッシュバックで出てくる母娘の映像に悩まされていた。しかしそれは宇宙人が時間を超越して存在していることで、ルイーズも未来を予測する力を得たためだった。

宇宙人と地球人との戦争を回避するために奔走するルイーズ。同時に自分自身の未来に起こる不幸な出来事もわかってしまう。ルイーズはどのような未来を選択するのか・・。

感想

思ってたのと違ってた、という感想ですが、それは「メッセージ」という題から想像していた、宇宙の神秘とか崇高な哲学といった内容とは違い、全く身近なテーマで「あなたならどうする?」という問いかけを私たちにしているような映画だったからです。

SFでありながら、物語は主人公のルイーズの人生の選択がテーマとなっていました。ルイーズには自分の将来がわかっています。不幸な出来事もわかっています。

それでもその人生を選択するのか。あなただったらどうするか。自分に向かって問いかけられたような気がした、そんな作品でした。