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『ディープ・インパクト』映画のあらすじ&感想/絵空事ではなく重厚な人間ドラマです

1998年公開。ミミ・レダー監督。同時期の「アルマゲドン」と内容が似ているので比較されますが、私は「似て非なるもの」だと思います。ディープ・インパクト (字幕版)

あらすじ

高校生リオ・ビーダーマン(イライジャ・ウッド)はあるとき彗星を発見し、天文台のウルフ博士に伝えた。

博士の計算で、彗星は地球に衝突するという結果が出た。しかし博士はその情報を持って車を運転中に事故死してしまう。

1年後、テレビ局に勤めるジェニー(ティア・レオーニ)は元財務長官の突然の辞職の原因が「エリー」にあるという情報を得て、財務長官の不倫スキャンダルをスクープしようとする。

それを知った政府に拉致されたジェニーは「スクープ」を2日間待ってほしと頼まれる。

2日後、大統領(モーガン・フリーマン)は会見を開き、ウルフ・ビーダーマン彗星が1年後に地球に衝突すると発表した。

さらに、衝突回避のためのメサイア計画(ベテラン宇宙飛行士フィッシュ(ロバート・デュバル)をはじめとするクルーが乗り込み、核爆弾で彗星を破壊する計画)があることも告げる。

「E.L.E.」とは、女性の名ではなく、「Extinction-Level Event, 種の絶滅級の事象」のことだった・・。

ネタバレ感想

世紀末に作られた、いわゆるパニック映画の1つとされていますが、人々が逃げ惑うなどのパニックシーンはちょっと控えめになっており、親子の絆や、自己犠牲などヒューマニズムに焦点を当てた内容になっています。

ことさらに感動を誘う演出でもなく、サスペンスタッチで話が進みながらも、臨場感があふれ、手に汗握ります。

シンプルな演出だからこそグッとくる場面も。ネタバレですが、メサイア号の女性クルーが、フィッシュに対して「あなたとご一緒できてよかった」と最後に告げるシーンは私の中の名シーンの1つです。

何度かテレビ放映もありましたが見逃している方や、「アルマゲドン」は見たという方、こちらの映画も必見です。