2014年 「アイアンマン」の監督、ジョン・ファブロー監督・脚本・主演。心がほっこりする映画。アベンジャーズでおなじみの面々もところどころに顔を出します・・。
あらすじ
カール(ジョン・ファブロー)は腕はいいが性格は一本気で子供のような料理人。ロサンゼルスの一流レストランの料理長を務めている。
あるとき店に大物料理評論家(オリヴァー・プラット)が来るとわかり、創作料理で挑もうとするカールだったが、オーナー(ダスティン・ホフマン)は定番のメニューにこだわった。
結果、酷評されてしまい、カールはツイッターで口汚く反論するが、大炎上。
そのうえ店の中で逆上して暴れた様子がyoutubeで拡散されてしまった。カールはSMSには全く疎かったのだ。
店を首になったカールを見かねた元妻のイネズは、故郷のマイアミに帰るようすすめる。さらにイネズの元夫のマーヴィンからボロボロのフードトラックをタダでもらい受けた。
カールは離れて暮らす息子のパーシーらと、トラックで旨いキューバサンドイッチの店を始めることにした。崖っぷちのカールにとってこれが最後の賭けなのだった・・。
ネタバレ感想
崖っぷちの人が、再生する物語は数々ありますが、この映画は感動というより癒される映画。料理を作るシーンのリアルで小気味よいリズムと、バックのラテン系の曲がよくマッチしています。
ただしネタバレ覚悟で言わせてもらえば、ここまでハッピーエンドにならなくてもいい、と思いました。
フードトラックで飛び切り美味しいサンドイッチを、自分自身のレシピで作って売る。そして当然腕の良いジェフだから大評判になる。そして・・
と、どんどん成功していくわけですが、カールが最も幸せを感じたのは、自分が生み出したサンドの味見をして最高にうまかった瞬間。
これを売ろう、と思った時ではなかったでしょうか。
もっと言えば、監督でカール役のジョン・ファブローは、この映画を作ろうと思い、作ることができたことが、それこそ監督として充実した瞬間ではなかったでしょうか。
ラストシーンが来る前に、もう満足して、音楽と料理に癒された映画。ラストはどちらでもよかったけど、とにかく観た後しばらくの間、心がほっこりするのを感じた作品でした。