2022年 ロバート・パティンソンの鬼気迫る表情がCMで流れてましたが、本編ではあまり怖くないです。
あらすじ
両親を殺された過去を持つ青年ブルース(ロバート・パティンソン)は復讐を誓い、夜になると黒いマスクで素顔を隠し、犯罪者を見つけては力でねじ伏せる「バットマン」となった。
ブルースがバットマンとして悪と対峙するようになって2年目になったある日、権力者を標的とした連続殺人事件が発生。史上最狂の知能犯リドラー(ポール・ダノ)が犯人として名乗りを上げる。
リドラーは犯行の際、必ず「なぞなぞ」を残し、警察やブルースを挑発する。やがて権力者たちの陰謀やブルースにまつわる過去、ブルースの亡き父が犯した罪が暴かれていく。映画com.
感想
「同じ主人公を何人もの俳優さんが演じてるけど、どういうこと?」と誰かに聞かれたとき、「だからさ、織田信長みたいなものよ。」と答えたら妙に納得していました。
決してうまい例えではないですが、それほどこの役を演じるときには、俳優さんが腹を据えてかかるのだということと、また誰もがこの役を演じてみたいと思うものだとは伝わったと思います。
それほどに世界の注目を集めるキャラクター、バットマン。世界一格好つけているヒーローです。
しかも見飽きることのないキャラクターであります。
史上最も優れているバットマン作品はと聞かれたら、「ダークナイト(クリストファー・ノーラン)」と答えるでしょう。
ストーリー展開のうまさ、CGではない迫力、そして最高のジョーカー。
どれをとってもTHE BATMANより優れているように思えます。ただ、しかし、ダークナイトには無いものがある。
それはロバート・パティンソンの伸びしろ。
まだ彼には、これから伸びていくゴムのような、柔らかいものを感じます。(バットマンになって2年目という設定だけでなく)
それと同じように、ペンギンなどのヴィランたちも、ゴードンもまだ生まれたての未熟さを感じます。
それが映画全体のテンポを悪くする要因にもなっていますが、ただ、なんとなく新鮮さも感じます。
あとの2作がどのように完成していくかによって、シリーズそのものの成功・不成功がようやく決まってくることでしょう。
脚本ではない、演出でもない。ロバート・パティンソン自身がどのように段階を踏むのか。それこそが作品の運命を左右すると思われます。
そうでない限り、ノーラン監督には勝てません。絶対に。
実生活でも大富豪のパティンソンですが、それだけの覚悟があるのかどうか。それは数年後にわかりますね。