2016年 ビル・ナイ主演。いったいどうしてこんなB級な邦題なのか。驚愕のどんでんがえしが待っているのに。
あらすじ
ロンドンで連続殺人事件が発生し、容疑者として4人の名前が挙がった。その中には日記に殺人の美学をつづっていた脚本家クリーもいたが、彼は既に別の事件で死亡しており、女優である妻(オリヴィア・クック)がクリーを毒殺したとして逮捕されていた。
連続殺人事件を追う刑事キルデア(ビル・ナイ)は、クリーの妻の裁判の行方を見守るうちに彼女の無実を確信。彼女に言い渡された絞首刑が執行されるまでのわずかな時間で、夫殺しの真犯人と連続殺人事件の真相を追う。映画.com
感想
原作は1994年に発表された小説「The Limehouse Golem」です。19世紀のイギリスの街で実際に起きた事件を題材にして書かれています。
映画はB級風タイトルなのに反し、物語は実に見ごたえあるものでした。
ビクトリア王朝時代のイギリスの暗くて雰囲気ある街並み、凝った衣装の数々、ビル・ナイやオリヴィア・クックのいい演技。そして何よりストーリーのどんでん返しの見事さ。
どれをとってもB級ではないのですが、切り裂きのシーンが血みどろでグロすぎなのは、ひどすぎる邦題に結び付き、自らB級映画におとしめています。
あとは犯人の背景・動機を、どんでん返しの最後にもう少し説明があってもよかったかも。
こういう時代背景・世界観は好きな方も多いだけに、まことにもって「惜しい」作品でした。