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『キャロル』映画のあらすじ&感想

2015年 ワンダーストラックのドット・ヘインズ監督作品。ケイト・ブランシェットは美しい。
キャロル(字幕版)

あらすじ

1950年代 ニューヨーク。デパートで働くテレーズ(ルーニー・マーラ)は、写真家になることを夢見ていた。

クリスマスで賑わう売り場に、あるときキャロル(ケイト・ブランシェット)という美しい人妻が訪れた。気品のある美しさに、テレーズは心を奪われてしまう。

キャロルが忘れていった手袋を届けたことで、そのお礼にと食事に誘われ、親しくなる2人。テレーズは恋人のリチャードと一緒にいる時にはない高揚感を感じていた・・。

感想

ワンダーストラックの監督がが女性同士の恋愛を描きました。なんとも濃密で、息が苦しくなるような愛のかたちが表現されています。

キャロルとテレーズが出合うシーンは、その後の2人の関係の深まりを予感させる重要な場面。

ケイト・ブランシェットが美しく、大人の魅力がいっぱいなのは周知のことですが、そのいかにもな演技は、物語後半の濃厚なラブシーンを連想させるものでもありました。

これ以上無いぐらい完璧すぎるケイトの演技。若くてみずみずしいルーニー・マーラも秀逸。
ただ、やっぱりこの監督の作品は、編集が少々バラバラで私のリズム感と合わない・・。

つまり、わざとらしいのに、ときどき肩透かしを食らうような、そんな気分。私が凡人すぎるのかな。

だけどこういう映画は、ときどきひとりで部屋にこもって、みたくなります。