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ジャッジ 裁かれる判事/映画のあらすじ&感想/見ごたえあります

2014年 原題:The Judge  見ごたえのある映画。心に残ります。アメリカでの評判はあまり良くなかったそうですが、いったいどこの誰の評判なのだろう?

ロバート・ダウニー・Jrが珍しく硬派な作品に出ています。しかし何といっても父親役のロバート・デュバルの好演が光ります。

あらすじ

弁護士のヘンリーは亡くなった母の葬式に出るために故郷へ帰り、久しぶりに兄弟や、判事をしている父親ジョセフと再会した。

若い頃父親には反抗的だったヘンリー。自分のせいでスポーツ選手をあきらめざるを得なかった兄のこともあり、実家とは疎遠になっていた。

葬式の後、父親のジョセフは車で買い物に出かける。翌朝、車に傷が付いているのをヘンリーは発見した。

そのあとジョセフはひき逃げの罪で逮捕される。亡くなったのは、かつてジョセフが判事として関わったマークだった。

マークは16歳少女の殺人未遂をおかしたが、ジョセフは温情ある判決を下していた。しかし直後にマークはまた罪を犯しており、ジョセフはその判決をずっと悔やんでいた。

感想(ネタバレ)

ロバート・デュバルはこの演技でアカデミー助演男優賞にノミネートされています。

町でみんなから尊敬されている判事のジョセフ。しかし末期ガンに侵され、薬のせいで記憶が曖昧になっています。それでも判事として人々の信頼を裏切りたくないので、そのことは秘密にしてほしいと弁護士の息子に頼みます。

裁判の後半で、なぜ昔マークにそういう判決を下したのか、ということについて自分の心情を吐露します。それを聞いたヘンリーの驚きと、ジョセフのなんとも言えない表情。

さすがロバート・デュパル、深みのある演技です。

評論家には絶賛されたそうですが、一般の人には「平凡なストーリー」だとの評価だったそうです。世界を悪から救う話じゃないと満足しないのでしょうかね・・。

じっくりと感動できて、アメリカの田舎の美しい風景とともに心に残る作品となりました。なぜこういう映画がヒットしないのだろう。


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