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『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』/映画のあらすじと感想

2018年 グザヴィエ・ドラン監督初の英語作品。キット・ハリントンのPVのようです。ロッテン・トマトでは酷評ですが。

感想

2006年、ニューヨーク。人気俳優のジョン・F・ドノヴァンが29歳の若さでこの世を去る。

自殺か事故か、あるいは事件か、謎に包まれた死の真相について、鍵を握っていたのは11歳の少年ルパート・ターナーだった。

10年後、新進俳優として注目される存在となっていたルパートは、ジョンと交わしていた100通以上の手紙を1冊の本として出版。

さらには、著名なジャーナリストの取材を受けて、すべてを明らかにすると宣言するのだが……。映画.com

感想

私はそこまで悪くないとは思います。映画全体の雰囲気や、少年ルパートの現在と過去が交錯する展開は、ありがちではありますが惹かれる作りです。

あまりにも天才の誉れ高いドラン監督の作品なので、もっと何かあるだろうと期待をしてしまうのは仕方ないこと。

でもそれにしてももう少し謎解きをしてくれないかな、というフラストレーションがたまるのは事実。

さらに過去のパートのジョンのシーンは、すべからくキット・ハリントンが格好いいので、まるで彼のPVのようです。芝居をさせているのかどうかがわからないぐらい。

少年のルパートは非常に良かっただけに、この作品をもう少し突き詰めて完成させてほしかったと思うばかりであります。消化不良だったのは私だけではないでしょう。

本気でキット・ハリントンの美しく凛々しい姿をただ撮っただけなのかもしれないな、と後から思っています。それなら納得できるから。