あのとき見逃した映画は名作だったかもしれない
新旧の映画の中から
名作を掘り起こすレビューサイト
ヒューマンドラマ

『湯を沸かすほどの熱い愛』映画のあらすじ&感想/題名通りの熱い映画です

2016年 中野量太監督、宮沢りえ主演。数々の国内映画賞を受賞しました。作り手たちの作品への熱意がお湯も沸かしている気がします。

あらすじ

持ち前の明るさと強さで娘を育てている双葉(宮沢りえ)が、突然の余命宣告を受けてしまう。

双葉は残酷な現実を受け入れ、1年前に突然家出した夫(オダギリジョー)を連れ帰り休業中の銭湯を再開させることや、気が優しすぎる娘(杉咲花)を独り立ちさせることなど、4つの「絶対にやっておくべきこと」を実行していく。

感想

よくこんな熱い愛があったなあ、と感動すること間違いありません。お母さんの愛というのは、ものすごく深くて大きいのです。

宮沢りえの演技が絶賛されました。確かに堂々とした演技は素晴らしかったです。また娘役の杉咲花の圧倒的とも言えるうまさは、すでにこの時からはじまっていました。

しかし私が一番評価したいのはオダギリジョーのほうです。最大のヤマ場のピラミッドのシーン。(エジプトじゃないです)

ここでの彼の演技に宮沢りえも呼応し、大変感動的なシーンになりました。ここで号泣した方も多いことでしょう。

宮沢りえだけがクローズアップされていますが、実は脇もしっかり固められているのがわかります。

音楽の入り方が平凡だったり、なんとなくよぶんなセリフもありましたが、それでもそんなことはどうでもよくなりどんどん引き込まれていきました。

新人の監督さんとのことですが、大切なのは作品への熱意だということですね。

ただし、あっと驚くラストシーンは・・これは賛否があることでしょう。観て確かめる価値はあると思います。