2018年 リリー・ジェイムス主演。ガーンジー島で撮影されたという、島の風景が本当に素敵。例えば家の窓の一つ一つ、部屋の中の花や小物たち、美味しそうな手作りジン、そして海の青。すべてが素朴でおしゃれです。
あらすじ
1941年 占領されたイギリスのガーンジー島で、島民は食料を搾取され、集まることも許されない日々を送っていた。
あるときこっそり集まってパーティを開いたドーシー(ミキール・ハースマン)、エリザベス、アメリアらの住人たちは、帰り道にナチの見張りに見つかってしまう。
とっさにエリザベスが「読書会です」と言い出す。そして会の名前を「ガーンジー文学とポテトピールパイの会」と答えた。
それから5年後、作家のジュリエット(リリー・ジェイムス)のもとにドーシーから手紙が届く。『われわれは、ガーンジー島で読書会を開いていますが、島には書店がありません・・』
読書会に興味を持ったジュリエットは、ガーンジー島を訪れることをきめたが、出発の前日、恋人のマークからプロポーズされ、見事な婚約指輪を渡される。
プロポーズを受け入れ、ジュリエットは島へ向かうのだった。
感想
ドーシー役のミヒール・ハースマンが見るからにいい男なので、最初から少しストーリーが見える部分はありますが、それはさておき、島の素朴で温かい暮らしになんとなく憧れる気持ちになります。
田舎には何もない。それでも人にとって一番必要なモノがここにはあると思いました。
ただ、そのことがこちらに伝わるまでに時間がかかりました。なぜなら最初はミステリーだと思っていたからです。物語の後半になってようやく、そういう話か、と理解しました。
それというのも、予告編を見ただけでは、この映画がミステリーなのか、ファンタジーなのか、恋愛ドラマなのかわからないようになっているから。
この映画の原題は、「ガーンジー文学とポテトピールパイの会」なのですが、「何とかの秘密」にすればいいというものではないのももちろんです。
同じような編集の予告編と同じような邦題で、その映画の魅力を減らすようなことにならないでほしいなあと思います。