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『真珠の耳飾りの少女』映画のあらすじ&感想/美しすぎるスカーレット・ヨハンソン

2003年公開。フェルメールの絵画「真珠の耳飾りの少女」から着想を得た小説の映画化です。スカーレット・ヨハンソンが素晴らしい。

あらすじ

1665年、オランダで暮らす少女のグリート(スカーレット・ヨハンソン)は、画家のフェルメール(コリン・ファース)の家に下働きとして雇われた。
タイル職人の父を持つグリートは絵画をみる目を持っていたが、フェルメールの妻やその母はまったく芸術を解さない。

あるとき仕事部屋の掃除を命じられたグリートは、「奥様、窓を拭いてもいいですか、光が変わりますが」と問いかける。

それからしばらくして、フェルメールはグリートを近くに置き、絵の具の調合などの仕事をさせるようになった。
いつも白い頭巾を被り、素顔のままのグリートだったが、フェルメールが絵心を揺さぶられるほど、彼女には若く瑞々しい美しさがあった。

そして、フェルメールはグリートをモデルに絵を描き始める。異国のような青いターバンを巻き、大きな真珠の耳飾りを着けさせて。

感想

スカーレット・ヨハンソン。彼女の魅力無しではこの映画は成立しません。それくらい何も起きないストーリーであり、それくらいヨハンソンは美しいのです。

アベンジャーズの一員として大活躍の美人女優でありますが、まだブレイクする前、この作品で映画賞の候補になりました。その透明感のある魅力あふれるほっぺ。ちょっと触ってみたいと思っちゃう。

1655年のオランダの、お金持ちではあっても明日はわからないという厳しい現実や、もっと厳しい生活を強いられる平民たちの暮らしぶりは、とても臨場感のある描き方になっていますが、ストーリーそのものは平坦です。

「絵から着想を得たフィクション」の映画化なので、どう映画を面白くするかといえば、あの「真珠の耳飾りの少女」のモデルの登場そのものに迫力を持たせるしかありません。

しかしいかにヨハンソンが魅力的とは言え、それだけで映画を1本作ろうというのは無理というもの。

ラストが小説と違うようですが、それならもっとなにかひねりがあっても良かったのでは。


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