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アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル/あらすじ&感想

2017年公開。1994年に起きた、フィギュアスケート選手のナンシー・ケリガン襲撃事件の容疑者とされたトーニャ・ハーディングの自伝的映画。このときのニュース、憶えています。アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル(字幕版)




あらすじ

1991年、アメリカ史上初の女子フィギュアでのトリプルアクセルに成功したトーニャ・ハーディング。一気に注目が集まり、オリンピック候補に名乗りを上げる。

母子家庭で育ったトーニャは、母親に厳しくフィギュアスケートの練習をさせられ、日常的に暴力的な言葉を浴びせられ育った。しかしすべてをスケートに賭けて生きてきたトーニャは、何としてでも有名な選手になり、またオリンピックに行きたかった。

すでに結婚していたトーニャの夫ジェフは、最初はやさしかったが、性格のきついトーニャに対して暴力を振るうようになっていた。離れたり復縁したりしながらも、ジェフはスケートに賭けるトーニャを誰よりも応援している。

そんなある日、トーニャに脅迫の手紙が届く。それを見たジェフは、同じような手紙をライバルのナンシーに出すことを画策する。しかし手紙の投函を依頼した友人は暴走し、ナンシーに直接手を下すことを計画していた・・。

感想

映画のストーリーは、トーニャに同情的に描かれており、事件には直接関わっていないという体で展開します。しかし事実は少し違うと言われています。実際はどうだったかわかりませんが、トーニャ・ハーディングがお騒がせな選手だったということは、当時実際にテレビで見ていたので間違いありません。

鮮明に覚えているのは、演技中に突然審判のところに行き、足を柵の上にあげて「靴ひもが切れた」と訴えている様子。それまで淑女のような人がやるスポーツだと思っていたので、ちょっと変わった人だなあと印象に残りました。

本当に実際はどうだったのでしょうか。だけどアメリカ人女子ではじめてトリプルアクセルを成功させたって、すごい人ではないですか。なぜあんなことになってしまったのでしょうね。そこはよくわかりませんでした。

母親役のアリソン・ジャネイはアカデミー助演女優賞を受賞しました。とてもアクの強いお母さんの役を演じています。あんな口の悪いお母さんに育てられたら可哀想、と思うような。だけど事実はそこまでではないとも言われています。

ともかく、映画は展開がサクサク早く、セリフが途中で説明口調のカメラ目線になったり、面白い演出。90年代の事件ですが、映画のつくりは新しく、暴力シーンもコミカルになっていて、笑いながら観られます。

94年の、あのときの大騒ぎを知っているだけに、コミカルな展開の映画にしちゃったのはなんか違う気もしましたが、映画としてだけのことを言えば、とても面白い映画でした。


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