2018年公開。とてつもなくお金はかかっているなあと思わせる作品ではありました。IMAXで見るための映画かもしれません。
あらすじ
前作でニューヨークの魔法省に捕らえられていた黒い魔法使いのグリンデルバルドは脱獄することに成功する。同じく前作でオブスキュラス(魔法族の子供の中で、抑圧された感情の爆発を具現化できるものがおり、それが生み出したとてつもない力を持つもの)を出現させる少年クリーデンスが、パリで生きているとわかり、グリンデルバルドもパリに向かう。
一方、主人公の魔法動物学者のニュートはロンドンの魔法省に入るよう勧められるが、かたくなに拒否。兄は闇払い師でエリートだが、ニュートは自由に生きたいと思っている。しかしその破天荒な生き方のため、当局から監視が付いていた。
そんなときニューヨークで友達になったマグル(非魔法族)のジェイコブと恋人の魔法使い・クイニーがニュートを訪ねてくる。クイニーの姉のティナがニュートが婚約したと誤解していると知り、ニュートはティナのいるパリに向かう。マグルのジェイコブとクイニーが結婚できないことで仲違いし、姉のもとに向かったクイニーを追うジェイコブとともに・・。
感想
全編を通じ、グリンデルバルド(ジョニー・デップ)の独壇場です。だって、こんな大スターが出たら、そりゃ周りみんなカスむでしょう。それは前作の最後にジョニデがほんの少し顔を出したときにすでに兆候がありました。全部持ってくわ、この人と。
ファンタスティック・ビーストは全5作だそうです。最初から5作だったかどうかはわかりませんが、第2作の黒い魔法使いの誕生に関しては、話が少し間延びしている感が否めませんでした。ものすごいCGシーンによって、退屈するようなことはありませんが、あとから落ち着いて考えてみると、あまり話が前に進んでいなかったように思います。
長い時間をかけて、オブスキュラスを生むクリーデンスの生い立ちを探っていくのですが、なかなか真実にたどり着きません。やきもきするうちにジョニデの見せ場がきます。なんとかパリが火の海になるのは免れましたが、あれクリーデンスは結局だれ?
なのに最後の最後にグリンデルバルドは秘密を知っていた。最初から言ってよ~知ってたんなら~と突っ込みたいけど、ジョニデの顔が怖いのでやめときます。
ところで、最後に魔法使いを率いて戦った600歳のおじいさんは誰なのでしょう。ニコラス・フラメルという人で、実在の錬金術師。「賢者の石」を作った人、とWikipediaに出てきます。
さて、いつの日かやってくるであろう、ニュートとダンブルドア対グリンデルバルドの戦い。そこに最強の魔法使いクリーデンスがどう関わるのか、想像を膨らませるラストシーンでした。
(願わくば、アカデミー賞俳優エディ・レッドメインをもっとうまく使ってほしい。)