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『プーと大人になった僕』映画のあらすじ&感想

2018年 主演:ユアン・マクレガー 誰もが小さいころに大切にしていた宝物や思い出、大人になればそれらのことはすべて忘れてしまいます。だけどもあるとき偶然にそれに出合ったとしたら、あのころのことが生き生きと甦るでしょう。忘れてしまっていても、大切なものはちゃんと思い出すのです。
プーと大人になった僕 (字幕版)

あらすじ

クリストファー・ロビンは小さいころ家の近くの野山で、いつもプーさんたちと遊んでいました。お互いのことはずっと忘れないと誓い合ったのですが、クリストファー(ユアン・マクレガー)は成長し大人になっていくと、プーさんたちのことは忘れていきました。

今のクリストファー・ロビンは奥さんと子供がいる中年の大人。会社では業績を上げるために上役から締め付けが厳しく、経費削減の案を週明けに出すように言われるが、週末の家族との旅行の約束をやぶったことで、家庭には冷たい風が。そんなとき、故郷の山からくまのプーさんがクリストファーを訪ねてやってくる。久しぶりの再会にも、クリストファーは仕事に追われ、相変わらずマイペースなプーさんにやさしく接することはできないのだった・・。

感想

きっとこういう内容だろうな、そしてけっこう感動するだろうな、という想像そのままに、クライマックスでは涙も出てかなり良い映画でした。大人のおとぎ話ですが、心に残るプーさんの言葉もいくつか。

「僕は、何もしないを毎日やっているよ」

「何も無いところから、何かが生まれるんだ」

「それは(仕事の書類)、たいせつなものなの?」

「風船を持って何をするわけでもないけど、僕は風船を持つとしあわせな気分になれるんだ」

子供なのか大人なのか、そのどちらでもないプーさんという存在。そのまっすぐな言葉はクリストファーをいらいらさせます。しかし人間世界のどうでもいい常識にまみれて何も見えていないと気づくクリストファーは、プーさんの言葉があとからじんわりとしみてくるのを感じます。

森の中で一人で大熱演のユアン・マクレガー。オビワン・ケノービのかっこいい殺陣はどこへやら、ロバのイーヨーといっしょに戦いごっこをするうちに、心が子供に戻っていく展開は、ちょっと早回しのようではありますが、納得はできます。

ずっと机に向かったままでは頭の中も固まっていくばかり。森の中で冒険したり、体を動かすと、精神的に健康に慣れそうな気がします。

また自分も明日から仕事に戻りますが、ときどきプーさんを思い出し、頭を柔らかくしなくちゃな、と思います。